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もう一つのファクター「生涯未婚率」について

2018年6月1日に公表の「合計特殊出生率」とあわせて、2015年の国勢調査で明らかになった「生涯未婚率」(50歳までに一度も結婚したことのない人の割合)もまた、少子化の要因の一つであるには違いない。

生涯未婚率は、男性23.37%、女性14.06%で、5年前の調査より男女とも3ポイント以上伸びて過去最高だそうだ。2017年の人口動態統計でも、婚姻件数は60万6863組と戦後最低だったとのこと。

「生まれる子供の人数を増やす」という観点で考えるならば、単純に
子どもの数=産む女性の数×出生率、となるので、
①出生率を上げる
②婚姻件数を増やす(特に女性の)
の2項が必要だろう。(無論、結婚はしないで子供を産む、そんな選択肢もあってよいが。)したがって、出生率を上げることばかりにとらわれず、もっと婚姻数を増やせという議論もある。

確かに、14%の女性の中には、結婚したくないわけではないが相手がみつからない、という人もいるかもしれない。そんな女性達には、昔のような「お見合い」などという風習は今はもうなくなってきた代わりに、「婚活」と呼ばれる様々なイベントが世の中にはある。そういった機会を積極的に活用してほしいと願う。

だが、そうまでして、あるいは全く結婚などしたくないと考えている女性に「結婚しろ」はまことに大きなお世話だ。結婚するかしないかは完全に個人的な問題であって、所詮お国のためや誰かに言われたからするものではない。

そういう意味では当然、産むか産まないかも完全にプライベートな問題であって、政府にとやかく言われる筋合いはない。

それも敢えて政府として「なんとか少子化に歯止めをかけたい」と望むのであれば、デリケートな問題ではあるが、なぜ結婚したくないのか、なぜ産みたくないのかを、女性の本音の部分を知らなければ対策などできないに決まっている。きっとそこには、男性にとって耳の痛いお話が待っていると思うが。

by mysaturntoyota86 | 2018-06-02 16:47 | ズバリ、解説

なぜ日本では少子化が止まらないのか、一介のパートタイマー兼主婦がご説明します。

by motherofangel